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『大手銀行からベトナムへ~需要のある人材になりたい~』#ベトナム就職ブログ

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Posted by Hiroaki Shibata

over 1 year ago

3年前、ホーチミンでベトナムにおける日系企業に向けたアドバイザリーサービスを提供する会社を設立、内部統制から会計・人事・ライセンス取得など幅広いサポートを務める笠松さん。大手銀行マンから一転、ベトナムでの現地採用の経験やシンガポールでの経験を経て、会社をつくるに至った経緯はどのようなものだったのでしょうか。そこから見える笠松さんの考え方、働き方は、将来の選択を迷う人にたくさんのヒントを与えてくれました。

「お客さんと一緒にリスクを背負い、チャレンジしたい」

 

笠松卓史かさまつたかしさん

大学を卒業後、大手銀行で6年間勤めた後、コンサル会社に転職。そこでベトナムに進出する企業を支援したことでベトナムに興味を持つ。しかし会社からベトナムへの出向を待つには時間がかかりすぎると判断すると、現地採用でベトナムのコンサル会社に飛び込んだ。その時笠松さんには家族がいた。給料は半分以下になり、家賃や子供の教育費は自己負担だったという。

 

―これまでの安定した仕事をやめ、現地採用でベトナムに行くのはとても覚悟が必要だったのでは?

自分にとってそれらはリスクでもあったけど、リスクが大きいということはそれだけチャンスも大きいということです。ベトナムにはそれだけの成功のチャンスがあると思っていました。それにお客さんがリスクを背負ってベトナムへの進出をしようとしているのに、自分は日本にいたままそれをサポートするのはおかしいかな、と。可能性を感じているからこそ、まずは自分が出るべきではないかと考えました。それに、実際に現地にいたほうがお客さんからの信頼を獲得できます。難しい環境でお客さんと力を合わせることで、より人と人の関係が濃いものになり、仕事としてのやりがいも感じました。

現地採用で働くとき、日本と同じ条件で働くことはなかなかできません。自分自身、最初は生活環境も厳しかったですが、本当に実力があれば給料も上がります。実際、その実績が認められてシンガポールの銀行でベトナム担当アドバイザーとして、転職することができました。海外で働くことはそれ自体が目的なのではなく、自分がそこで何をしたいか、自分のスキルや経験をどう活かすかが大事です。そして日本に比べてベトナムは、自分が活躍できることの可能性がより多く広がっていると思います。

 

「トラブルがあるからこそ面白い」

―ハノイ、シンガポールと来られて、今ホーチミンですが、生涯ここで働きたいと思うほど気に入っているそうですね。ベトナム、そしてホーチミンで働くことの魅力、そして大変なところを教えてください。

ホーチミンは世界中の企業が集まり、ビジネスが最も盛り上がっている都市です。ベトナムはこれまで貧しく足りないものも多かったので、すべてがビジネスチャンスになりえます。将来の安定性がまだないからこそ何事もスピード感があり、仕事の成果が出やすいのもやりがいになりますね。また若くて優秀な人たちと仕事ができるというのも魅力です。ベトナムの優秀な人たちは本当にアグレッシブで、ハングリー精神があります。今一緒に働いてるスタッフたちも絶対に手放せません(笑)

一方でまだシステムの仕組みが整っていない部分も多く、毎日トラブルが絶えないのも事実です。しかしルールがないからこそ自分で判断して行動できる面白さや、次にどうするかを常に考えることが、自分には合っているのでしょうね。トラブルや失敗がない安定した仕事より、よっぽど楽しいです。

 

―刺激があることや挑戦することが好きなんですね。海外で働くことを考えてる人のはそういう人が多いと感じます。笠松さんのキャリアの中で一番初めの銀行は最も安定した保守的な企業かと思いますが、もし今大学卒業からやり直せるとしたら、最初からベトナムで働くことを選ぶと思いますか?

日本で働いたことは、今の自分にとって重要な経験になっています。日本の会社のシステムは、長い時間をかけて試行錯誤した賜物です。確かにスピード感は遅く新しいものを取り入れづらいなどの問題点はありますが、ルールやサービスで学べることも多いです。それらは今でも自分の中の基準になっていますし、逆に何も知らない状態でベトナムでスタートするのは難しかったと思います。

 

「社会で需要のある人間になる」

―笠松さんのように楽しみながら仕事をしている人を見ると、将来に希望が持てる人も多いと思います。仕事や将来で悩む若い世代に、何かメッセージはありませんか?

自分の生き方とか考え方を人に伝えるの苦手で。。自分が良ければそれでOKという考え方なので(笑)

ただ、現代の社会では今良いと言われているものが将来も良いと言われる保証がありません。変化のスピードが早い分、自分もついていく必要があります。そのために、自分が自信を持てる部分があるとどんな状況でも対応することができます。会計、営業、IT、生産管理、、、など、基本的な働く能力=スキルはどこの会社でも、どこの国でも必要になるものです。将来的に働きたい会社、働きたい国に行く確率を上げるためには、学生時代から自分の興味が持てるこうした基礎スキルを身に着け、磨いていく努力をしていく必要があると思います。最低限のスキルがあるだけで選択肢が広がり、自由になれますよ。

 

最後に

参考になるような生き方じゃないよ、と常に謙遜気味だった笠松さんでしたが、その働き方や考え方にはたくさんのヒントがあったと思います。仕事=生きること、仕事が楽しければ人生の大半が楽しい、そういう風に思うことができるのは、とても素敵なことだと思いました。私自身、現在やりたいことが明確ではなく悩むこともありますが、今すぐにやりたいことがわからなくても大丈夫、でも需要のある人材になるためにはどうしたらいいかを常に意識することが大切、と話してくださいました。そうすれば必ず自分が夢中になれる仕事に出会える、という心強い言葉もいただきました。仕事の話だけでなく、ベトナムの暮らしやすさ、ベトナム人がいかに親切かなど、ベトナムの魅力もたくさん話していただき、ここに書ききれないのが残念です。笠松さん、今回は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました!!