Back to blogs

【レポート】在ベトナム日系企業の管理職層採用に関するレポート

W1siziisimnvbxbpbgvkx3rozw1lx2fzc2v0cy9lbndvcmxklwphcgful3n2zy91c2vylnn2zyjdxq

Posted by Hiroaki Shibata

almost 2 years ago

(2019年5月6日/ホーチミン)求人広告サイト「VietnamWorks」と管理職・エグゼクティブ層の人材紹介サービス「NavigosSearch」の2つのブランドからなる、ベトナムの人材業界大手であるナビゴスグループ(以後ジャパンデスク)が初めて2019年度第1四半期における「在ベトナム日系企業の管理職層採用に関するレポート」を発表した。レポートによると、この期間で小売業での求人が増加し、また製造業の候補者の選考方法にも変化が現れた。

日系企業の中で求人数が最も多いのは製造業

ジャパンデスクの調査によると、2019年度第1四半期、日系企業は中間層・管理職に対する求人が多く、業界は製造業・IT・消費財・小売業・物流・エンジニアリング・金融など多岐に渡る。特筆すべきは、求人数全体の50%以上を占めた製造業である。Dong Van 3 Industrial Zone (ハナム省)やThang Long 3 Industrial Park(ビンフック省)などの新しい工業団地が誕生したことで、工場稼動の核となる工場長や人事部長などの求人需要が高まったためである。これらのポジションは工場稼動の初期段階、つまりインフラ整備や大量の労働者募集ために必要不可欠なポジションである。


日系小売業からの求人需要は高まった

2019年度第1四半期以降は、衣服・生活雑貨・コスメなどを扱う日系の小売業大手はベトナムでの事業拡大や投資活動に勢いが増している。ベトナム人求職者らによると、これらの業界の日系企業は人材育成や事業管理さらには献身的な接客スタイルに強みを持っているいう。そのため、これらの日系企業はベトナム人求職者に人気が強い。ただ、求人条件はかなり厳しく、高い英語力、コミュニケーション力が求められるだけでなく、企業のビジネスモデルや企業文化に深い理解が求められる。もちろんこれらを全て兼ね備える若いベトナム人は少ない。それに加え、転職を多く繰り返すことは日本企業には懸念材料と見なされるため、人気業界への入社は狭き門である。


日本語・英語力に長けており、さらに明確なキャリアプランを持った候補者への人気が集中

約5年前であれば、N2レベルを有する新卒生は日系製造業に容易に入社することが出来た。しかし今日では、日系企業を志望するベトナム人が増加しており、日本語力だけでは十分でなくなってきている。現在の日系企業は日本語専攻の新卒生というだけでなく、明確なキャリアプランを描けているかどうかを重視するようになっている。また、世界展開している日系企業は英語力を求める傾向も強い。一方で、中小企業はやはりベトナム人候補者に日本語能力は求める傾向にある。それに加え、中国からベトナムに拠点を移してきた日系企業も多く、中国サプライヤーとのやり取りができるだけの中国語を求める企業も増えてきている。


IT業界において、給与水準や労働環境が候補者の魅力付けの要因に

我々の調査では、日系IT企業は欧米IT企業に比べると給与が高くないため、ベトナムIT人材の採用に苦戦をしている。給与面だけでなく、欧米企業は日本企業と違い、勤務時間がフレキシブルで在宅勤務も可能な会社が多くあるため、その点に魅力を感じて欧米企業へ入社を決める転職者も少なくない。